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【フタリソウサ】天野廿三の事件簿 エピソード1-3【プレイログ】

・はじめに・
 これは『フタリソウサ』のプレイログを整理したもの、の#3です。#1はこちら
 GM/PL両者私一人なので、多少のぎこちなさはご容赦ください。なお、公式ルールブックに掲載されているシナリオ『山の死体』のネタバレが含まれます。PLで楽しみたい方はお気をつけください。
 また、同性同士のキャラクターがかなり近い距離で接触する描写が多々あります。苦手な方はお控えください。

・画像について・
 キャラクターアイコンについては、ぴくるーのメーカーで製作したものを使用しています。
 マップ画像は、フリーで配布されているものを使用しました。
 あわせて記事の最後に、クレジットを記載しております。

・プレイヤーキャラクター・

探偵:天野廿三
年齢:25歳 性別:男
探偵クラス:マニア
背景:暴走する知識欲
ファッション特徴:手入れしていない髪 
好きなもの:本
嫌いなもの:人間
職業:在宅プログラマー
感情:
 気に入っているところ・なし
 気に入らないところ・『信頼したい』「気にかけてくれるところ」
技能:
 洞察>《嘘》《外見》
 鑑識>《情報》《科学》
 人間>《ビジネス》
 肉体>《追跡》

助手:牟田立夏
年齢:25歳 性別:男
助手クラス:情熱の人
背景:放っておけない
ファッション特徴:ノンフレーム眼鏡
好きなもの:天野廿三
嫌いなもの:天野廿三
職業:無職
感情:
 気に入っているところ・『やっぱりいじめたい』
 気に入らないところ・「もどかしいところ」
技能:
 洞察>《現場》
 鑑識>
 人間>《社交》《説得》《流行》
 肉体>《根性》

・前回のあらすじ・
 死んだサークルメンバー。行方不明の友人。
 過去は今を苛むように。

▶捜査フェイズ フタリソウサ
GM/フェイズ管理 : 【フタリソウサ】の効果により、互いに感情を一つ『強い感情』にしてください。

天野 : 【信頼したい】はすでに最初の強い感情だから、【気にかけてくれるところ】か。
牟田 : 僕も使える感情は【もどかしいところ】のみだね。

▷シーン 開始

 柊裕翔の遺体は、変わらず野ざらしになっていた。誰かが動かした形跡もなく、発見した時のままで横たわっている。
 遺体の側まで近づくと、天野は跪くように遺体を見聞し始めた。
「……凶器を特定するのは難しいな。…でも、ここで殺されたにしては、やっぱり地面が綺麗過ぎる。――運ばれたのか?どこから?どうやって……」
 地べたに這いつくばっては、小さな手がかりも逃すまいと、ぎょろぎょろと視線を動かしている。
 何かの小説で、似たような描写を見た気がする。
 犬のような探偵の行動を観察していると、急にすっくと立ち上がった。そのままじっと斜面を見上げて、立ち尽くしている。

「……――転がったのか?」

「斜面の上にはなにが?」
「たしか…」
 その時だった。
 天野の答えを待っていると、斜面を強風が吹き下ろしてきた。山道で火照った身体を冷やすには十分すぎて、むしろ寒いぐらいの風が吹く。
 あまりに強い風に、僕の横に立つ天野は二、三歩よろけて倒れそうになった。

「こら!そこでなにしてる!」

 タイミングよく、男の怒声が響く。
 所轄の警官が到着したらし。
「天野、残念だけどタイムアップだ」
 不承不承歩き始める天野と、キャンプ地へ戻る。
「収穫はあった?」
「……あの死体は、死後に移動されてる。ボクがよろけたのと同じに、あの強風で死体も斜面を転がり落ちてきたんだよ。よく見ると、地面に妙な跡が付いてた」
 だから、争った形跡がないのは当然なんだ。殺害現場はあそこじゃないんだから。
 天野は、悔しそうに言ってため息を吐いた。

▶フタリソウサシーン 終了 獲得キーワード『③風で移動』

天野 : ここで全部埋まった1枚目の『知ってたカード』を公開しておこうかな。

知ってたカード1
 被害者の柊裕翔が死亡したのは、加山林蔵が自分たちをキャンプに誘ってきた頃だと警察は主張している。「①争った形跡」はない。
 被害者は、死亡する前に誰かと会っていた。状況から見ておそらく「②東山武」という人物だろう。
 被害者の死体は、死亡後『③風で移動』している。何故だろう。

GM/フェイズ管理 : 探偵は、『知ってたカード2』を獲得

天野 : なるほど……。④番目のキーワードが【フタリソウサ】じゃなきゃ開けられないんだけど、感情が足りないんだよね。⑤番から開けても良いかな。
牟田 : 流れが不自然じゃなければ。
天野 : 多分、大丈夫だと思う。

▶捜査フェイズ サイクル1 シーンプレイヤー助手

天野 : (1D6) > 6 ランダム
 SHND 新・異常な癖決定表(1) > 「異常な癖・人間エミュレート表」を使用する。
  (3) > 常に笑顔を忘れず、穏やかな言葉で周囲の人間を安心させる

天野 : あぁ。エミュレート失敗表の方がよかった…。
牟田 : 失敗の方が“ぽさ”はあるけど、むしろこのキャラでちゃんと愛想笑いができてるのも、それはそれで様子がおかしい。
 これが活かせるシチュエーション捜査は、”現場にて”の「煙たがられる」かな。

▷シーン開始

 その後、僕たちは遅い昼食を食べることになった。
 本当だったら今頃僕らはBBQを楽しんでいたはずで、作ってきたおにぎりだって網で香ばしい焼き目をつけるはずだった。
「それで、あの斜面の上には何があるんだ?」
「…たしか、鍾乳洞の出口がある。――ちょうど、キャンプ場の反対側に鍾乳洞の正式な入り口がある。観光地なんだ、入場料一人五百円ぐらいの」
 冷たいおにぎりを頬張りながら、天野が棒きれで足下に簡単な地図を書く。
 いつ調べたのか、と突っ込みたかったが、きっと昨日の夜中だろう。
「その鍾乳洞は、観光用に整備されて、こういうルートで、こっちがわに通り抜けができるようになってる。……元々天然の物だから、いくつか枝分かれした道があって、あの斜面の上に出るのも、その一つだ。四十年ぐらい前の旅行雑誌には、ここに出るのも正式なルートだったらしいけど…地震や雨による浸水なんかで地形が変わって、現在は封鎖されてる。多分、本当は立ち入り禁止なんだと思う」
「なるほど……。じゃあ、あの風は?」
「それも、大方目星は付いてる。……確かめるためにもう一度あそこに行きたい」
「付き合うけど、もう現場には入れないと思うぞ。警官や鑑識がやたら出入りしてるし」
「……。じゃあ別に現場じゃなくていい。こんな感じに迂回して、斜面の上に出れば良い」

 僕たちは天野の想定通り、死体発見現場を軽く迂回して、斜面の上に出た。そこには、洞窟の出口――入り口が、ぽっかりと口を開けていた。
 案の定、立ち入り禁止の札が立っていて、おまけに警察の黄色いテープまで貼ってある。
「あ!あんたらは、さっきの!」
 テープと立て札を無視して、洞窟に入ろうとしたところ、折り悪く見回りの刑事に見とがめられてしまった。
「ダメだよ入っちゃ!捜査関係者以外は立ち入り禁止。それに立て札にも書いてあるとおり、洞窟内は危険なんだから。…――まったく最近の若者はコレだから困る」

「あー、済みません。ボクたち……このあたりの地形の特徴について調べているんです」
 普段と一転して、にっこりと人好きのする笑顔を浮かべた天野が、挨拶をする。
「……あ、あぁ…そう。この鍾乳洞は現在も形が変わり続けているということで、一緒に居たお二人のお力をお借りして、この洞窟の周囲を調べていたところだったんですよ」
 天野の擬態は、なかなかどうして堂に入っていた。いつものぎこちない表情は一体どこに消えてしまったんだろう。
「つきましては、少しお話を聞かせてもらえたら嬉しいのですが」
「…そんなことを言っても、自分もこのあたりの人間じゃ無いんだけどねェ……」

GM/フェイズ管理 : <行為判定>
判定技能:《説得》《突破》

牟田 : 説得はあるから、ダイス3つで振れるな。
天野 : どっちもないから、ボクは2つだね。

天野 : DT(10,1) > 成功
牟田 : 有利
3AS(1,1,1) > ファンブル

天野 : …有利とは?
牟田 : いや、まて…成功してるから……探偵は成功してるから良いんだ!探偵さえ成功してれば心労も不調も免れるから!
 そしてここでアクションを使わせてもらう!
 【アクション:見直す】探偵の出目が4以上だった場合、感情を1つ獲得する!
 獲得する感情は【芝居上手】で。一応、”気に入ってる”に入れておく。

▷シーン再開

「ふ、ふふっ……」
 天野の変わり身の早さに面食らって、つい笑ってしまった。
「どうかした?」
 普段は挙動不審の天野が、まるで僕の方がおかしい、というように首をかしげる。
「ごめんな。…ええっと。そういうことで、些細なことでも良いので、このあたりで変わったことがあれば教えていただけないでしょうか?」
「ま、まぁ、そこまで言われちゃあ。――変わったこと…変わったことか……。ううむ……これは、地元の警官に聞いた話なんだが、このあたりは時々冷たい強風が吹くらしい。鍾乳洞の中がかなり冷えるから、外との気温差で起きる現象だとか」
「なるほど……。つまりこの周囲は、余所よりも気温が低い可能性がありますね」
 神妙な顔で頷く天野から、意味深な目配せがある。
 いや、わからん。すまないが、お前が何に気がついたのか、僕には全く分からん。
「確かに、そんなようなことを言っていたなぁ……」
「……うーん、鍾乳洞の探索ができなかったのは惜しいですが、それも貴重な証言ですね。――……そろそろ次に行きましょうか。周辺の植物分布についても調べなくては」
「鍾乳洞の近くじゃなくても、この季節は日が暮れたら急に冷えてくるから、あんたらも夜間に出歩くときは気をつけるようにな!」
 見れば確かに、ゆっくりとだが日が暮れ始めていた。
「はい。本当に貴重な証言ありがとうございます。刑事さんもお気をつけてー」
 笑顔の天野が、刑事に手を振る。怪訝そうな顔をしながらも刑事はその場を去って行った。
 僕たちも、彼とは逆方向へ歩みを進める。
「…………さて」
「いや、こっっわ……。なんだよ今の」
「…普通の人間のフリ」
 天野が自嘲気味に鼻で笑った。
 こいつは、僕が知らないところで、立派に社会適応するためのペルソナを身につけていた。
「……お前は偉いよ」

▶シーン終了 キーワード ⑤よく冷えた強風

GM/フェイズ管理 : 助手→探偵へ、感情を1つ獲得

牟田 : そうだな……頼もしいところ…いや、【一人で何でもできるところ】にするかな。”気に入らない”に置く。
 お前のできることが多ければ多いほど、僕は【もどかしい】わけだよ。
天野 : 今のはファンブルが悪い。
牟田 : それはそう。
天野 : …そのファンブルのせいで、まだボクは感情を仕入れてないから、もう少し別の調べ物をしようか。次に開けるのは⑦のキーワードかな。
牟田 : ⑥じゃなくて?
天野 : 物事には順番という物があるんだ。

▷サイクル1 終了

GM/フェイズ管理 : 困難レベル分【余裕】が減少、その後、困難レベルとサイクル数が+1されます。

[ 牟田 ] 余裕 : 3 → 2

▶サイクル2 開始

▶捜査フェイズ サイクル2 シーンプレイヤー助手

天野 : 1d6 (1D6) > 4 喜怒哀楽表
 (1) > 急に泣く

天野 : よーし、メンタル弱者のRPをするぞー。
牟田 : 天野は元からメンタル弱者のイメージだったんだけどな。

GM/フェイズ管理 : 今回はこちらからシチュエーションを指定します。
“向こうから”の「探偵たちのピンチ」

▷シーン開始

 鍾乳洞からの冷たい風のせいか、日が暮れ始めると急激に周囲の気温が下がった。
 僕も、ウェアの襟をかき合わせる。
 天野は、周囲の雑木林や、樹木の種類を調べていた。
「天野、今は何の時間だ」
「……アレルギー性鼻炎の原因を探してる。スギか、ヒノキ……多分スギ」
 そうか、と応えてそれとなく周囲を見渡す。
 ただでさえ歩き慣れない山の中、日も暮れ始めて足下もおぼつかない。
 そろそろ天野を休ませてやりたかった。経験上、このあたりが活動限界だろう。昨日もろくに寝てないのだろうし。見ているとさっきから草臥れた脚を引きずるように歩いて、今にもこけるんじゃないかとひやひやする。

 そのとき林の暗がりから、がさっと音がした。
 振り返ると、黒い上下を纏ったフードの男が、まさに天野に襲いかかる瞬間だった。その手には鈍く光る包丁のような物が握られている。
 とっさに体当たりして、相手の姿勢を崩す。驚いた天野は座り込んだまま動けないようだったが、刺されたわけではなさそうだ。

「っお前、一体何者だ!?」

GM/フェイズ管理 : <変調獲得>
ランダムに変調を1つ選び獲得。

牟田 : ACT 変調表(3) > 喧嘩
 喧嘩。喧嘩!?…要はこの後の判定で成功すればいいんだろ。
天野 : ファンブルかな?
牟田 : 天野うるさい!

<行為判定>
シーンプレイヤーの助手のみ
判定技能:《突破》《防御》
牟田 : AS(2,4) > 成功

▷シーン再開

 体勢を立て直した不審者が、再度ナイフを構えた。
 さっきは不意を突かれたが、相手が見えていればどうということはない。捉えて正体を暴けるか、と思ったが襲撃に失敗したとみるや、相手はナイフで牽制しつつ西日の暗がりに逃げていった。
「な、なんだったんだ今の……」

 天野は、木の根元で膝を抱えて座り込んでいた。
「大丈夫か?怪我は……」
 外傷は無い。だが急な発汗と、ひどい息切れのような過呼吸がある。視線も不自然に揺れているし、めまいもあるだろう。
 パニック発作だ。
「うぅ…ぐっ……」
「……ここはじきに暗くなる。せめてキャンプ場まで戻ろう。負ぶっても良いけど、立てるか?」
「……ひっ、ひひっ…っ。び、びっくりしちゃって…ご、ごめっ…………」
「笑ってる場合か」
 耐えるようにぎゅっと瞑った両目から、涙が滲んで抱きすがった僕の肩口をぬらした。
 天野の萎えた脚と、力の入らない両腕。
 僕は本当に馬鹿だな。行って帰るだけ、なんて言って連れ出しておいて、こんなに無茶をさせて。
 軽い身体を無理矢理背負いあげて歩き出す。無抵抗なのがいたたまれない。
「殺人事件に遭遇するなんて思ってなかったとはいえ、ただお前を疲れさせただけだったな……」
「きゃ……キャンプ自体は、たのしみ…だったん、だよ」
「わかってる」
 泣いているのか、苦しそうな息に交じって時折すすり上げるような音が聞こえる。
「……ふがいないな。僕はまたお前を泣かせた」
「……」
 返事は無い。
 独り言と思って続ける。
「さっきも言ったけど、僕はお前にしたことを後悔してる。人生において一番の汚点だ。……だけど、天野と再会した以上、目をそらしたくない。お前の心をずたずたに引き裂いた責任は取る」
 日が沈みきって、完全に足下が暗くなった。
 緩やかな山道を歩きながら、背中に負った重さに意識を向ける。
「はは、都合が良いことばっかり、言ってるかも。……でもそれが許されるなら、できればお前ももう少し、僕に対して図太く生きてほしい。【責任とらせてやる】ぐらい言ってくれて良い。お前にはその権利がある」
 どれだけ迷惑をかけられても責めない。どれだけ振り回されても許す。
 ……そうじゃなきゃいけない。それぐらいじゃ無いと割に合わない。
「…極端な話、お前に殺されたってかまわない」
「ん、ふふっ……ボクなんかに、そんな…大層な覚悟するだけの価値、無いだろうが…………」
「うるさいなぁ。自己満足だから、いいんだよ」
 実際、この覚悟が受け入れられなくてもかまわない。
 それから天野は静かになった。
 背中であいつの呼吸を感じる。忙しなく吸って吐いてを繰り返していたのが、歩くウチにだんだんと落ち着いてくる。震えも収まってきた。

 キャンプ場に戻り、『凛々』の二人に先に帰る旨を伝える。二人は被害者とも面識がある以上、聴取が長引きまだ帰れそうにない。
 帰りの電車はガラガラだったのに、天野は少し苦しそうだった。それでもこれ以上ひどくならなかったのは幸いか。アパートの部屋までたどり付く頃には、一人で歩けるようになっていたが、それでもまだ足下がふらついている。
 結局、夕食を食わせてシャワーを浴びるところまで面倒を見てやった。
 天野の部屋は、けして汚くは無い。ただ本が多い。壁に設置した本棚じゃ追いつかなくて、床にそのまま揃えておいてあったりする。足の踏み場もないのに、どこで寝ているのかと思えば、押し入れの中だと言う。
 狭い中に両足を折りたたんで寝入る姿は、どこか胎児を思わせた。
「おやすみ」
 目をつぶったのを見届けて、押し入れの引き戸を閉めてやる。
「…げんかん、の」
 押し入れの中から声が聞こえる。
「玄関のポストに、鍵が入ってるから……アレだったら使って…べつに、掛けて出なくてもいい、けど…」
 ふにゃふにゃとした語尾が消えていく。
 信頼されているのか、いないのか。全くよく分からないな。
 でも多分、天野の中では明確な線引きがあるんだろうと思う。僕が作る飯は、相変わらず混ぜっ返してからしか口をつけないし。

▶シーン終了 獲得キーワード⑦季節外れの杉

GM/フェイズ管理 : シチュエーション捜査のイベント『探偵たちのピンチ』の処理により、変調を回復、2d6点の【余裕】を獲得。
 さらに、お互いに対して感情を1つずつ獲得。
 加えて、助手が判定に成功した効果で、【余裕】1点と、探偵は助手に対す感情を1つ獲得。

牟田 : 【告白】もした。
天野 : あぁ、あれってそうだったのか。
牟田 : ということで、秘めたる想いを公開。獲得してほしい感情は「責任取らせてやる」
 少しぐらい図太く、自分を追い詰めた責任をとれ、と想ってほしい。いたたまれないので。
天野 : それに関しては善処します。
 ええと……ここにきて”感情”が溢れかえってるな。
牟田 : まず、シチュエーション捜査の効果で獲得できる余裕のダイスを振ります。

牟田 : 2D6 (2D6) > 7[5,2] > 7
 余裕 : 2 → 11

牟田 : イベントの効果で獲得する感情は……じゃあ決めた。【弱いところ】”気に入った”の方に置く。
天野 : 弱者を助けて哀れんで気持ちいいんだね。
牟田 : 悪く言えばそう。守り甲斐がある。
天野 : ボクは、じゃあ……【助けてくれるところ】”気に入らない”の方に入れよう。
 ……判定に成功してるから、もう一つ感情を獲得するんだっけ。
 それじゃあ【頼らなきゃいけないところ】同じく”気に入らない”で。
 次は告白の効果だね。
 【責任とらせてやる】か。……まだ”気に入らない”方においておこうかな。
 かつ、お互いに”感情”を獲得するんだね。
牟田 : なんとなく天野の魂胆が分かってきた。
 僕はね、【笑うところ】。しんどいときに、へへへ、って笑ってごまかそうとするところ。”気に入らない”ね。
天野 : ボクは【嫌わなきゃいけないところ】”気に入らない”に置いておく。
 それから、告白を受けて次から呼び方を変えたいんだけどいい?
牟田 : いいんじゃない。ちょっとは距離感が縮まったのかな。
天野 : それはどうだろうね。
牟田 : なんか不穏だな。――最後に、告白の効果で回復する余裕を振って締めよう。

牟田 : 1D10 (1D10) > 1
 余裕 : 11 → 12

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・エンドクレジット・
マップ……おばけの神秘堂
キャラクターアイコン……海ひつじ屋めーかー
NPCアイコン……ユーザーアイコンさんメーカー

・おわりに・
本作は、「平野累次」「冒険支援株式会社」及び「株式会社新紀元社」が権利を有する『バディサスペンスTRPG フタリソウサ』の二次創作物です。
(C)平野累次/冒険企画局

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